ここではー、春先はまずイタヤカエデの黄色い花が咲き、コブシ、桜と続くのが順番だけれど、年によっては一挙だったり、今年はコブシが一番だ。ネコヤナギより早いくらいである。
地上の花は、やっぱフキノトウだった。次、同時的に福寿草。エゾエンゴサクがやや遅れがちにそろそろ。ニリンソウは早めに葉っぱを出しているので、いつもより早い。したがって今年の地上の絨毯は、黄色、空色、白の3色が入り乱れるかもしれない。そういう年も過去にあった。普通は、まず福寿草が黄色に染めてから、次、エゾエンゴサクが一面を空色に染める。これはわざわざ見に来る人もいるくらいである。それからニリンソウ。ニリンソウになったら、山羊を放牧する。そうした結果で早春の花はどんどん群生化した。
ここではタンポポは嫌われ者。出た葉っぱをウサギに片っ端から鍬でしごき取ってやるが、到底追いつけない早さで花を咲かせて大群落を作っている。山羊はこれを食べないのでお手上げである。根っこをタンポポコーヒーにする手が手つかずで残っている。
山羊を放牧する時期が来たら、私も山羊になる。もっぱら、急に、山羊が食べたい草かどうかだけが気になるわけ。